2017年11月APJE研修会 報告

11月5日、秋の定例研修会が、近藤裕美子先生による「効果的・効率的・魅力的な授業を目指して-インストラクショナルデザイン入門と授業分析」というテーマで行われました。

まず、効率的な授業のため、学習目標、評価方法、教授方略を明確にすること、そして、授業の導入から新しい情報の提示、学習活動、まとめという流れは、効果的な授業の指針であることを確認しました。普段の授業で何気なく心がけてはいることですが、各段階の意義を考えると、より効果的な授業を組み立てるために考慮すべき細かな点を新たに発見しました。学習者は日本語を授業以外でほとんど使うことがないなか、学習者が習ったことを自分のものにできるような工夫が必要ですが、その工夫の仕方が課題だと思いました。次に、理想的な授業モデルについて考えました。面白いだけでなく、やりがいや充実感があるものはやはり理想です。日々面白い授業は心がけているものの、やればできそう感を持たせられているだろうかと反省しました。動機付けは学習者のやる気に任せっきりになってしまっていないか、常々意識していきたいものです。

また、活動内容や学習項目の分析、各要素や授業内の行動の振り返りなどを、グループワークで行いました。グループ内だけでなく、各グループからの異なった観点や意見は参考になります。最後に、個人でも普段の授業を振り返り、今後目指すことなどを確認して、研修会を締めくくりました。特に、学習者の感情には気づきにくく、会場から、「あぁ」と声が上がったのは印象深かったです。さらには、授業後に反省はするものの、教訓を引き出す努力までには至っていないことにも痛く気づかされました。盛りだくさんの内容についていくのに必死になりつつも、今後の課題を数々発見できました。

近藤先生のパワフルな講義、また先生方の意見や経験談、どれもが貴重なもので、大変有意義な時間でした。パワフルであるということは、発信する側が強く伝えたいと思っていることがある証拠であり、伝えたいと思うのには意味があります。そして熱意です。より良い授業を目指すためにもこれは基本だとしみじみ感じました。聞く側の熱意も加わって、会場内があつく感じたのは私だけではなかったはずです。

 

(クエンカ 中村多文子)