マラガ

アンダルシア巡回セミナー 2018年9月報告

アンダルシア巡回セミナー
2018年9月30日(日)午前10時から午後2時まで
会場:Centro de Cultura Asiática
講師:JFMD日本語教育アドバイザー・篠崎摂子先生
主催:国際交流基金マドリード文化センター

 

まだまだ夏の暑さが残る9月最終日のマラガ。JFMD日本語教育アドバイザーの篠崎摂子先生をお迎えしたセミナーのテーマは、「中級レベルの会話指導」でした。

このセミナーは、わたしの中級に対する固定概念を大きく変えてくれました。
そもそも中級の学生に対しては、読解・文法中心の授業で会話指導を怠っていたことを大きく反省。また、今回取り上げていただいた「まるごと中級(B1)」の会話力を育てる構成にただただ驚くばかりでした。

まず、「中級とはどんなレベルなのか」、という概念からチームワークで意見交換。「中級は初級と上級の間」、という漠然とした定義から、JLPT、 CEFR ではどこのレベル?という具体的な位置付けまで多角的に分析。さらに、「まるごと中級(B1)」の構成を詳しく見ました。

中級の定義は、例えば「場面設定によって言葉を使い分けられる」「伝えたい項目の箇条書きだけで文章を組み立て、即興で話せる」など、わたしが思っていたよりも高度な内容でした。もしも、わたしが中級クラスの学生だったら、実際にこんなことをするのは至難の業です。

また、教科書は、「会話する」「長く話す」の構成ウェイトが高く、実際に学生が教室の外でも日本語を使用できるよう、最後まで丁寧に導いていました。
特に、イントネーションやシャドウイングの指導がこの教科書だけでできるのは、わたしにとっては斬新でした。

最後に、今回印象に残ったキーワードでまとめます。「生の日本語」に直面した学生はどう対応したらいいのか。特に重要なのは、「話すためのストラテジー」を「意識」すること。そして、「情報をインプットしてからアウトプットする」までの過程を大切にすること。それには、本人の「気づき」、自分の言ったことを振り返る「モニター」、「運用力」をいかに持てるかが鍵です。個人的には、今回学んだ内容を活かし、どのように学生に寄り添えるのか、とても考えさせられる内容でした。

和やかにご指導くださった篠崎摂子先生のおかげで、グラナダ・マラガから参加された先生方も、リラックスした雰囲気で参加されていたと思います。懇親会の昼食も、回る中華で楽しく過ごしました。中国に滞在経験がおありの先生から、中国語を教えていただく楽しいひとこまも。

今回、素敵な機会に恵まれたことに感謝いたします。本当にありがとうございました。

前澤佳代(マラガ)

アンダルシア巡回セミナー マラガ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

セミナー後