アンダルシア巡回セミナー 2016年3月マラガ研修報告
3月6日(日)、マラガのCentro de Cultura Asiáticaにてアンダルシア巡回セミナーが行われました。講師にJFマドリード日本語アドバイザーの近藤由美子先生をお迎えし、マラガ、セビリア、グラナダから11名の日本語教育に携わる方々がセミナーに参加しました。
テーマは「話すことの指導」。MCER(Marco Común Europeo de Referencia para las Lenguas)を参考にしながらロールカードを見て、A1、A2等どのレベルのタスクに当たるのかを考えたり、実際に様々な会話の教科書を手に取って、どのようなタイプの教科書があるのかを確認したりと皆で一緒に作業しながらセミナーが進められました。
現実の世界ではどのタスクも学習者に平等に降りかかりますが、そのような中でも初級レベルでは何が言えるのか、中級レベルでは何が言えるのかと探ることは意味深いものでした。また教科書の練習をボトムアップ方式で使うだけではなく、最初に学習者が言いたい内容をイメージし、どのように表現するかを考え、その上で実際に言葉にする等、場面に即した練習の方がより会話力アップに繋がるのだということがわかりました。
近藤先生ご自身がクラスで試されてきた具体的な楽しい教室活動を教えて頂くと共に、学習者自身の気づきを促すために、録音、文字起こし、ペアワーク等を上手に利用すると良いのではというアドバイスも頂きました。
半日のセミナーであっという間に時間が過ぎてしまいましたが、参加者それぞれが話すことの指導の仕方を改めて考える良い機会になったと思います。
(グラナダ、田寺先生)