アリカンテ巡回セミナー 2016年6月報告

アリカンテ巡回セミナー 20166月報告

参加者のみなさん
参加者のみなさん

すっかり6月の恒例行事として定着したアリカンテ巡回セミナーが今年も開催されました。講師にJFマドリード日本語アドバイザーの近藤由美子先生をお迎えして「日本語能力試験から考える授業実践」というテーマにアリカンテ、カステジョン、ムルシアの総勢11名が取り組みました。

新能力試験の聴解・読解の問題例N5からN1までをアトランダムに試すことでレベル差を体感する事に始まり、Can-doを場面、素材、音声特徴などに分解してレベル差を確認し、そして問題形式のタイプを分別するなど、此の様な活動を通して能力試験攻略に必要な能力とは何かを再認識し、その為にはどのような教室活動が有効かを考えるという課題にたどり着きました。

最後にはスキャニング、スキミングを使ったタスクゲームを楽しみ、全員すっかり学生気分ではしゃぎました。先生が様々な興味深いタスクワークを用意して誘導してくださったお陰で、あっという間の4時間でした。…

今まで「JLPT対策=ひたすら問題集をやっつける」という妄想に取り憑かれ、どのように通常の授業に組み込んで行けばよいか悩んでいました。今回の講座でJLPTに必要な能力を鍛えるためにどのような活動ができるか、ということを意識する事で、いつものテキストでも工夫次第で試験対策に繋げられるという確信を持つ事が出来ました。

セミナーの後、海風爽やかなアリカンテのヨットクラブレストランにて海鮮パエリア、お肉と野菜のパエリアを堪能し、溜息物の超濃厚ダークチョコレートケーキに舌鼓し、楽しく幸せなひと時を皆さんと分かち合いました。

近藤先生、そしてセミナーの準備をしてくださった先生方、本当に有り難うございました。

(ムルシア、赤星先生)