パンプローナ巡回セミナー 2015年10月報告

パンプローナ巡回セミナー 2015年10月報告

103日、10月に入って最初の土曜日に、パンプローナで日本語教育セミナーが開催されました。パンプローナでのセミナーの開催は、比較的新しく、今回で3回目です。まだ新しい集まりですが、日本語教育についてじっくり話したい、新しいアイディアが共有したいという参加者5名が、パンプローナ市内の方、同じナバラ州トゥデラやフランス国境に近いオンダリビアからの参加された方もいらっしゃいました。

今回のセミナーのテーマは「教科書について考える」。私たち教師にとって非常に身近なものですが、じっくり見たり、他の教科書と比較して使い方を考えたりする機会はあまりない方も多いのではないでしょうか。

セミナーでは、参加者の方に初級教科書13種の中から興味をひいたものを選んでもらい教科書の分析をしながら、時折教科書の分析の視点や背景に流れる言語教育観などにも少し触れるというワークショップ形式で進めていきました。

同じ初級の教科書なのに、目次に書かれていることや一つの課の流れや構成は教科書によって本当の様々です。そこには、制作者の意図や言語教育観等が透けて見えます。よう箇所分析を通して、様々な気づいたり、教材に関する「引き出し」を増やしてもらったりする時間になればと思いながら、セミナーを進めていきました。

今回のパンプローナの小規模ながらも非常に熱心なグループで、予定していた時間が足りなくなってしまうほどみなさんからたくさんのアイディアや質問、意見が飛び出し、教科書分析にとどまらない共有の時間になったように思います。

JFMD、近藤先生)