6月11日、アリカンテ巡回セミナーが開催されました。講師にJFマドリード日本語アドバイザーの近藤由美子先生をお迎えして「楽しい漢字の学び方・教え方」をテーマにアリカンテ、カステジョン、ムルシアの総勢12名が参加しました。
まず初めに、文字学習の体験をしました。参加者がタイ語の学習者になったつもりで、いろいろなゲームを通じて新しい文字の難しさや特徴を見出す体験をしました。その後、「漢字コンペティション」では、個人、二人組、グループになって勝った方には判子がもらえるゲームも体験し、とても盛り上がった授業でした。「ゲーミフィケーション」によって、漢字の指導法を振り返ることができました。
それから漢字の学習に続きました。漢字の種類から多数の覚え方、漢字を勉強する価値があるのかなど、いろんな点から「漢字」というものを分析していきました。近藤先生がおっしゃった言葉「漢字学習の目的は、漢字を覚えることではなく、漢字の知識を使って、情報を得ること。」はインパクトが大きかったです。
そして最後に「教師ができること」を実践・経験の見地から検討しました。漢字学習は後回しになりがちですが、 短い時間でも毎回漢字学習の時間を取り入れた授業が日本語が向上する秘訣であると確信しました。それには、学習者の興味を引き出す教え方や学習者のモチベーションを維持できるアクティブな学びを提供することが大切だと考えられます。
セミナー後のお食事会は毎年変わらずとても楽しかったです。ムルシア組対アリカンテ組の「腕相撲一発勝負」は最高でしたね!
近藤先生、遠くからいらっしゃった先生方、そしてセミナーの準備をしてくださった先生方、本当に有り難うございました。
長塚 理土(アリカンテ)