3回語劇表彰式

スペイン日本語劇コンクールについて

第三回スペイン日本語劇コンクール
日時: 2018年6月22日(金曜日)17:00-20:00
場所: Centro Universitario Salesiano CES Don Bosco Auditórium
C/María auxiliadora 9 (Francos Rodriguez Metro Linea 7)
主催: スペイン日本語教師会(APJE)、国際交流基金マドリード日本文化センター、
在スペイン日本国大使館
テーマ: 「となりの~」(~には、劇に合った自由でオリジナルの言葉を入れる)

 

 

観客席から

第三回スペイン日本語劇コンクールが無事終わりました。コンクールに関しては、審査員の先生や参加した日本語学習者もコメントしてくださっていますが、普段の授業では味わえない日本語学習の体験であり、回を重ねるごとに参加者の日本語力、脚本、演出、演技力が向上してきていることが窺われ、これからもこのコンクールを末永く続けていければと心より願っています。ここでは、今まで三回、実行委員長をさせていただいた立場から、コンクール実施における事情や問題点を三点ほど挙げて、今後もこの素晴らしいコンクールを継続していくためにはどうしたらいいか、教師会会員の皆様と共に考え、コメントやアイディアをいただければと思っています。

 

 

語劇コンクールはスペイン日本語教師会(APJE)、国際交流基金マドリード日本文化センター(JFMD)、在スペイン日本国大使館の共催で行われています。コンクールを実施するためには、会場費、賞品のほかに、スペイン国内の参加者がマドリードに集結するための交通費、宿泊費など様々な費用が必要となり、JFMD、大使館の協力なくしては実現できないイベントです。ただ、JFMDも大使館もそれぞれの事情があり、あまり負担をかけられないというのが現状です。企業や大学機関などに協賛の声をかけていますが、実行委員もみな教師ですから、営業をする時間もなく、非常に苦労しています。今後は、企画書を作り、企業を巻き込んだコンクール実施を目指すと同時に、教師会の先生方にもご協力いただき、総会、研修会などの機会に、コンクールのための募金を募ったらどうかとも思っています。

 

また、第三回目は会場の知名度が低かったことと、日程が丁度、スペインの学校の夏休み前の最終日だったことが重なり、思ったより観客が集まりませんでした。6月の2週目以降という日程は変えられないのですが、何曜日、何時ごろが参加しやすいのか、調査して、日本語学習者や参加者の家族、友人、日本人、そして日本語の先生方など、なるべくたくさんの人に見ていただけるよう、広報を考えていかなければと反省しています。広報について、何かいいアイディアがありましたら、ぜひご連絡ください。

 

三点目として、語劇コンクールのテーマが挙げられます。第一回目は「~を待ちながら」第二回目は「~を目指して」、そして今回は「となりの~」でした。三回とも教師側が考えたテーマでしたが、2020年の第四回目は学習者からコンクールのテーマを募ろうかと考えています。詳細はまたご連絡しますが、どんなテーマがコンクールにふさわしいか、学習者の皆さんと一緒に話し合う機会を持っていただければ嬉しいです。興味深いテーマがありましたら、お知らせください。

 

以上、これからも語劇コンクールを継続していくために、今考えなくてはならない問題点を挙げさせていただきましたが、最後に、皆様にお願いがあります。今回、北はサンティアゴ・デ・コンポステラ、南はラス・パルマスなど、教師会の先生11名(JFMD2名)が実行委員となり、一人何役もこなして、コンクールを準備、実施しました。スペインで頑張っている日本語学習者のために、一人でも多くの先生が、コンクール実施のためにお手伝いいただければと思います。第四回、第五回と日本語劇コンクールを続けていくためにも皆様のご協力をよろしくお願いいたします。

 

第三回スペイン日本語劇コンクール実行委員長
鈴木裕子(マドリード)

表彰式