主催:スペイン日本語教師会(APJE)、国際交流基金マドリード日本文化センター
日時:2025年2月8日(土)11:00〜18:30(受付開始 10:30)予定
場所:Exe Plaza (Paseo de la Castellana 191, 28046 Madrid) ※昨年の会場とは別ホテルです。ご注意ください。
参加申込方法:準備中
申込受付期間:2025年1月6日(月)〜1月18日(土)※参加ご希望の方は必ず申込受付期間内にお申し込みください。
研修会参加費:APJE会員無料・非会員15ユーロ(※お支払い後の返金は対応いたしかねます。)
★銀行振込の場合(スペイン国内からのお振込みに限ります)
銀行振込をご希望の方は、お振込先をご連絡いたしますので、apje.info@gmail.com までお問い合わせください。
★PayPalの場合(スペイン国外からのお支払いはPayPalでのみ受け付けております)
PayPal送金の場合は17ユーロ(手数料2ユーロを含む)となります。
必ず、下の空欄に「お名前 Formación」とご記入の上、「Comprar ahora」のボタンを押してください。
その後、PayPalの支払い画面にて手続きをお願いいたします。
交通費補助支給:
研修会会場であるマドリード自治州外かつ、スペイン・ポルトガル国領土内に在住のAPJEまたはポルトガル日本語教師会の会員の参加者を対象に、国際交流基金マドリード文化センターより交通費補助の支給があります。詳細は参加申込受付開始後にご案内いたします。
暫定プログラム(詳細については1月にご案内/時間はヨーロッパ中央時間(CET)):
10:30〜11:00 | 受付 |
11:00〜13:00 | 総会の部 |
13:00〜14:30 | 昼食(各自自由) |
14:30〜16:00 | 研修会の部:基調講演・ワークショップ 東伴子先生(フランス・グルノーブル)「日本語クラスでスペイン語を使ってもいいの?―翻訳・仲介活動へのチャレンジ―」 |
16:00〜16:30 | 休憩(コーヒーブレイク) |
16:30〜18:30 | 研修会の部:基調講演・ワークショップ |
18:30〜18:40 | 閉会&事務連絡(閉会のことば、アンケート) |
18:40〜19:00 | 懇親会会場へ移動(19:00 総会・研修会会場出発【時間厳守】) |
19:30〜21:00 | 懇親会(日本国大使公邸) |
研修会(基調講演&ワークショップ):
講師: 東伴子先生(フランス・グルノーブル)
テーマ:「日本語クラスでスペイン語を使ってもいいの?―翻訳・仲介活動へのチャレンジ―」
概要(講師よりメッセージ):先生方は、クラスでスペイン語(学習者の第一言語)をどのように活用していますか。「日本語の授業だから教師はなるべく日本語だけ使う」「学習者がスペイン語で話すことを禁止する」「文法やスケジュールなど最低限の説明にはスペイン語を使用する」「語彙や構文の和訳練習を行う」「動画の字幕を訳す活動をした」など、スペイン語の使い方は、目的や学習者・教師のプロフィールに応じてさまざまでしょう。
直接法やコミュニカティブ・アプローチでは、学習言語以外の使用を避ける傾向がありましたが、近年では、外国語学習において学習者の「第一言語」を効果的に活用するアプローチや翻訳活動の教育的メリットが注目されています。また、CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)では、コミュニケーション活動の一つとして「仲介」が重要視されており、「言語使用者・学習者が社会的存在として橋渡しを行い、意味の構築や伝達を助ける活動」(CEFR-CV 2021:73)と定義されています。言語間仲介をするために、学習者は、自分が知っている複数の言語(第一言語、第二言語、学習中の言語など)を駆使して活動を行います。
本研修会では、「外国語学習における翻訳の効用」を主張する理論やCEFRの「テキストの仲介活動」、「複言語レパートリー」といった概念を整理した後、フランスの大学生を対象とした「仲介、翻訳、メタ言語活動」の実例(A1~B2レベル)を紹介します。その後、このような活動がもたらす学びの可能性や問題点、指導上のポイントなどについてディスカッションを行いたいと思います。最後に、教育目的や授業への取り入れ方などを考えながら、ご自身のクラスで実践できる翻訳・仲介アクティビティの作成に挑戦しましょう。
学習者の成長を支え、授業の幅を広げる新しいアイデアを見つけるきっかけになれば幸いです。研修会で皆さまとお会いできることを楽しみにしております。