APJEについて
APJEとは
APJEは正式名称「Asociación de Profesores de Japonés en España」、日本語では「スペイン日本語教師会」です。
APJE(アプへ)と呼ばれています。
2010年2月にスペイン及びイベリア半島で日本語教育に携わる皆さんの幅広い交流と相互の協力を目的として設立されました。
設立当初より国際交流基金マドリード日本文化センター(JFMD)の支援を受け、研修会やワークショップなどさまざまな活動を通して、イベリア半島各地で日本語教育に取り組む人々をつなぎ、情報交換や交流を可能にするネットワークづくりに努めてきました。
すべての活動は、2年ごとに年次総会で選出される役員会によって企画・運営されています。
2024年2月時点で会員数は145名です。
会員構成
スペイン国内だけではなく、日本や他のヨーロッパ諸国からの会員もいます。
大学や関連機関、公立・私立語学学校などに所属する会員もいる一方で、孤軍奮闘で個人授業を行っている会員も多くいます。
また、日本語教育の経験はないが、今後日本語を教える予定だというような方もいらっしゃいます。
APJEでは公用語を日本語とスペイン語とし、日本語非母語話者の日本語教師の方、日本語教師を目指している方にも広く門戸を開いています。
現在、会員の約20%が日本語非母語話者です。
会員の声
APJE年間イベント
2月 総会・研修会
4月 春の定例研修会
6月 シンポジウム、または語劇コンクール
11月 秋の定例研修会
総会・研修会 : 研修会は講演&ワークショップ形式。スペイン国外(主に日本)から日本語教育各分野の専門家を講師に招聘。
定例研修会 : 春と秋の年2回開催。教師のスキルアップを主な目的とし、JFMD日本語教育アドバイザーやスペイン、欧州内から講師を招聘。
シンポジウム : 隔年開催。基調講演には日本もしくは欧州他国より講師を招聘。口頭・ポスター発表、パネルやフォーラムなどで構成。
日本語劇コンクール : 2014年に開始、隔年開催。スペイン各地の日本語学習者グループが応募。脚本から演出まで自作の日本語劇を競い合う。
勉強会
毎週火曜日11時より1時間、有志の会員がオンラインで集まり、日本語教育に関する本を読み進め、
本の内容に関して、また、時には普段の授業に関する悩みなどをみんなで話し合っています。
勉強会からは「漢字研究会」というプロジェクトも発足し、
2017年春から2024年2月まで毎月最終火曜日に有志メンバーで集まり、
漢字の自律学習を目指した練習帳を作成しました。
スペイン継承日本語プロジェクト
スペイン継承日本語プロジェクトは、日本にルーツを持つ子どもたちの、「親から受け継いだ言葉」、継承語としての日本語の実態の調査、把握に向けて2022年に発足しました。
APJEとして、今までは外国語としての日本語を教える教師にフォーカスした活動が行われてきましたが、日本語を継承語として学ぶ学習者も視野にいれた活動を行なっていくことを目指しています。
2023年にはSNSを活用し、APJE会員だけでなく日本にルーツを持つスペイン長期滞在者を対象にスペインでの日本語継承の実態調査を行いました。
ゆくゆくはスペイン国内での継承日本語のネットワークづくりに繋がるオンラインイベントの実施などを考えています。
デジ部
デジ部は2016年にAPJE会員の有志で発足し、今ご覧いただいているWebサイトの管理や、研修会コラムの執筆者とのやりとり、記事の準備・投稿をメインに活動しています。
2020年以降は研修会や総会がオンライン開催となり、2022年からはハイブリッド研修会も加わり、会員全員がスムーズに研修会に参加できるよう、事前準備を行なったり、当日のZoom操作など円滑な進行のためのテクニカル面での運営サポートを行なったりしています。
国際交流基金さくらネットワーク
APJE定例研修会やその他活動において、国際交流基金さくらネットワーク助成を受けています。